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「運命共同体 百年の大計」
5. まとめ
低線量被曝・スーパー堤防反対運動では、鋭く対立し活動も活発ですが、建設的な議論のない不毛なものでしかありません。
基本的には「与党/政府(行政)」vs「野党/市民」による対立となっており、与党側は多数派専門家の意見で方針を決定して押し通そうとし、対する野党側は少数派専門家との連携で理論武装し、法廷闘争やデモなども加えて与党側を攻撃します。与党や行政担当者・行政寄り専門家を”悪人”とし、与党見解を「虚偽」とハナから全否定して聞く耳を持ちません。
そして、与党側はそれに負けじと頑なに防戦し、野党はさらに攻撃を激しくして・・・と悪循環が進んでいきます。
両者で膨大なエネルギーが浪費されています。
一方、電源構成・脱ダム論・温暖化(研究・広報)では、外面的には対立はなくいかにも納得ずくで合意されているように見えますが、本来あるべき健全な対立と建設的な議論が放棄され抑え込まれているだけです。
実際、電源構成では野党が消極的なため与党案で進められ、脱ダム論では政府/与党が消極的なため野党案で進められています。また、温暖化では異論が許されない状況となっています。
以上のように構図としては対立の顕在と潜在の違いはありますが、いずれもまさに「不毛な対立」となっており、その被害者は「運命共同体」の関係者(案件によっては全国民)となっています。
(完)
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